〔Nゲージ〕キット
本格派チビロコ第2弾!Nゲージ小型蒸気機関車シリーズの第2弾です。宮崎交通の廃線時まで活躍したコッペル4号機を製品化しました。実物同様に、小さな客車や貨車が行き交う地方鉄道の主役としてお楽しみください。■プロトタイプ 宮崎交通(鉄道部)は、明治末期(開業は大正時代)から昭和37年まで営業していた、全長20kmの鉄道路線です。現在はJR九州日南線になっています。当初は軽便鉄道法により敷設免許を取得したこともあり、1,067mm軌間ながらナローゲージ並みの小さな車両群が在籍していました。蒸気機関車はコッペル、日本車輌、日立製など9輌が在籍しましたが、今回製品化したものは1925年製のコッペル4号機です。コッペル社の機関車は比較的規格化されていましたので、同じクラスであれば似たような外観をしていますが、この4号機は40馬力ながら60~100馬力の規格を出力ダウンさせたような形態ですので、車輪が大きい割にはボイラーが細く、コッペルの中でも特徴ある姿が印象的です。運用としては、もっぱら2軸客車と有蓋貨車の数両編成が多かったようですが、時には日車タイプ20トンCタンクと共に、国鉄乗り入れのオハ35や61の6輌編成のプッシュプル牽引にも充当されてたそうです。この宮崎交通は、大正生まれの2軸客車や、EDタイプのバテロコ、気動車タイプの電車という変り種もあったことでも有名です。国鉄とホームを共用していたので国鉄制式蒸気と並んでも良いですし、旧型客車や貨車自体も乗り入れしており、模型的な地方鉄道の情景を楽しむのにうってつけの鉄道です。■構成・動力関係も全てセットしたトータルキットです(カプラーを除きます)。・パーツは主に洋白エッチングとホワイトメタルで構成しています。はんだ付けと接着剤の併用、または、接着剤だけでも組み立てることができます。ただし、配線とクロスヘッドには、はんだ付けが必要です。・キットには「簡易ロッド」が入っていますので、はんだ付けが苦手な方は、それをご利用ください。(この製品は「簡易ロッド」タイプの設定はありません。)・全長約36mm、幅15.6mm(キャブ)、高さ21.4mm(屋根)、動輪径5.8mm・モーターの定格は6Vです。■特徴・動力装置には、ご好評の「雨宮タイプBタンク」と同一設計で、集電性に配慮した新しいタイプの動力フレームを採用しています。このフレームは、動輪とギヤを簡易ユニット化してASSYとして分解でき、外から見えませんので、塗装不要で、完成後のメンテナンスも容易です。・ギヤには高精度の低速ギヤを採用しました。モジュール0.2、ウオーム1段、全軸ギヤ駆動、減速比1:24です。普通のNゲージ(※) よりも比較的ゆっくりと走らせることができます。※M0.3, 1:13などと比較した場合 ・上まわりは、ボイラーを床板へネジ止め式にするなど、全体にネジ止めやホゾ組みを多用しました。ボイラーと煙突・ドームは一体成型のため組立不要です。また、ボイラーまわりのパイピングは、モールド、メタル、エッチングで表現しますので、所定寸法に線材を曲げたりする必要はありません。■キットの内容品・エッチング板×3・ホワイトメタルパーツ×6・車輪×4、車軸ギア×2、中間ギア×1、ウォーム×1 銀ピン短×4、銀ピン長×2、真鍮ピン×2 黒プラパイプ×4、真鍮スペーサー×4・真鍮線φ0.2×1・モーター×1 〔定格6V〕・配線コード×1、プラワッシャ×2、 プラネジM1.7x3mm×2 ネジM1.4x1.5mm×8、M1.4x4×2、 M1.2x2(銀色)×2■別途購入品 ・カプラーは以下のものが適合します。キットには含まれませんので別途お買い求めください。 - KATO 11-712 マグネマティックカプラー No.2001 - #5151 マイクロトレインカプラーNo.2004(#5151 マイクロトレインカプラーNo.2004は当店でも取り扱いしています。2012/10月現在)